貯金体質から資産づくりへ

 

親と同居していて、経済的に完全に自立しなくてもいいという人も確かにいます。おそらく使えるお金に余裕もあるでしょう。これは注意信号です。経済的自立をしなければ精神的自立もできにくいということを意識してください。経済力がついてくれば、それが自立心や自信にもつながります。

 

では、貯金できないという人はなぜお金をすぐに使ってしまうのか?つまり、給料をもらったら、すぐに何かに使ってしまうような人です。非常に欲しい物があって、貯金していたお金を使うというのなら理解できますが。そうでもない物を買いたくなる人の心理はどうなっているのか?です。

 

この場合は、何を優先すべきなのかがわかっていないのでしょう。とにかく何でもかんでも今買わないと満足できない!という感じです。セールでお買い得だからとりあえず買っておかないと無くなってしまう!そんなこんなで、たいして必要性がないのにいろいろ買ってしまのです。冷静に必要性を考えられる人なら、そんなことはないはずです。

 

また、不規則な生活をしている場合も、自分が何を買ったかも覚えておらず、その場の衝動買いにつながっています。

 

貯金ゼロには危機感を持ちましょう。今後、何が起こるかも分からないのです。どんな非常事態が待ち受けているかもわかりません。早いうちから危機感を持って、貯金する体質に変わっていきましょう。

 

ここでポイントは「貯金するタイミング」となります。よくある「貯金に関するアドバイス」は、毎月の積立額の設定は無理のない金額にしましょう、というような内容です。ところが現実的には、ある程度無理もしないとお金はなかなか貯まらないのです。

 

毎月1万円貯金して、1年間で12万円貯まりました、とします。しかし年間12万円では吹けば飛ぶような金額です。これでは貯める気になるでしょうか?さて、そうなるとポイントは、気持ちをスパっと切り替えて、「まず無理をしてでも100万円を貯めよう!」というような決意をすることです。とにかく100万円貯めてしまうのです。

 

100万円は吹けば飛ぶような金額ではありませんね。俗に言う「貯蓄100万円の壁」を超えるのです。独身の人ならそれこそ貯金を始めるチャンスは今です。まずは客観的な家計管理を始めましょう。そこから貯金意識を高めていきます。

 

そして、その次のステップは「貯金」から「資産」への意識変化です。お金を貯めるだけではなく、お金を少しでも増やしていこということです。小さくムリなく始められる資産づくりの方法を次項から述べていきましょう。